卒業生に日大習志野のことを聞いてみよう!
昭和52年度卒業 吉田 幸司 さん
私は、日大習志野高校を卒業後、日本大学理工学部、大学院に進学し、現在は日本大学理工学部機械工学科の教授として教鞭をとっています。
私はエンジンの研究をしていますが、日本大学の利点を生かして、理工学部、法学部、商学部、生物資源科学部の先生方と海洋資源による新バイオ燃料開発の共同研究に着手しております。
日本大学は、文系、理工系、医歯系、農学系、芸術系など全ての学部を持つ日本最大の総合大学ですので、ひとつの大学で研究に必要な専門家が全て揃います。ですから、日大習志野高校でしっかりと勉強をすれば、大学進学で困ることなどありません。また、理工学部と日大習志野高校は、高大連携プログラムを実施しています。高校生から大学での講義を受けたり、最先端の研究に触れることができるのも日大習志野高校の大きな魅力です
プロフィール
日本大学理工学部機械工学科、日本大学大学院を経て、現在、日本大学教授、博士(工学)。主な専門分野は、エンジンの着火・燃焼及びバイオ燃料。特に、姉妹校のフィリピン工科大学との共同研究によってココナッツオイルを用いたバイオ燃料のフィリピン共和国での実用化に貢献。
昭和53年度卒業 松井 伸一 さん
早いもので、卒業から30年が過ぎようとしています。懐かしい 高校時代は、そのほとんどをフェンシング部での活動に費やしていました。当時は、インターハイで上位入賞を目指す体育会系の部でしたので、心身共に相当鍛えられました。日習での高校生活は、ただ単に勉強だけではなく、目標を掲げ、それに向かって努力するといった人間としての基本を教わり、大変充実していました。
卒業後は、日本大学理工学部電子工学科に進み、大学院を経て特許事務所に就職、その年弁理士試験に合格し、30歳で独立して現在に至っています。知り得た知識をいかに実際の場で活かすことができるかが問われている今、高大連携教育が充実している母校は、本当の意味での学力・人間力を養うこうとができる学校ではないでしょうか。
プロフィール
日本大学理工学部電子工学科(現電子情報工学科)、日本大学大学院を卒業後、現在、弁理士。赤坂(東京都港区)に松井国際特許事務所を開設。特許・商標等の特許庁への出願申請・権利取得から、訴訟事件まで、工業所有権に関する仕事に幅広く携わっている。高校時代はフェンシング部に所属。部長としてインターハイにも出場した。
昭和62年度卒業 新保 泉 さん
現在、私は医師として働いています。診療する上で意外にも一番役立っているのは、友人との関わりや部活動の中で培ったコミュニケーション力です。
コミュニケーションをとる上で厄介なのは、人の考えは十人十色だという現実です。時に自分と違う考え方を理解しようとすることが求められます。ところが、「みんなと同じ」を良しとし、とかく画一的な日本の教育スタイルはそれを難しくしているのではないかと感じています。
その中にあって、日習は、大らかな校風で、個性を尊重し、引き伸ばそうとしてくれる稀有な学校です。ですから、自然に生徒たちにも自分と違う考え方を受け入れる素地が作られ、いじめなどの問題もなかったように思います。
また、先行き不透明な経済状況が続く中、特化した技能や得意分野を持つことは最大の強みになるでしょう。熱心な先生たちのもとで、みなさんそれぞれが持っている個性の芽を育て、大輪の花を咲かせてください。
プロフィール
高知医科大学(現高知大学医学部)、千葉大学大学院修了。医学博士。千葉大学や中核病院にて消化器内科医として勤務後、千葉大学・助教を経て、現在は千葉県内の病院・会社にて、内科医・産業医として活動している。
平成3年度卒業 佐藤 達彦 さん
私は日習を卒業後、京都大学で原子核工学の博士号を取得し、現在は日本原子力研究開発機構で、「放射線が人体に与える影響」について研究しています。そんな私も初めから研究者になろうとしていたわけではなく、高校時代は硬式テニス部に所属し、2年生まではテニスばかりしていました。でも、部活のおかげで徹夜実験をやり遂げる体力と、国際学会での発表にも動じない精神力が身に付いたと思います。だから、みなさんには高校生活において勉強だけではなく、様々なことに全力で取り組んで欲しいですね。日習 は、みなさんの期待に必ず応えてくれると思います。また、理工学部の施設を利用することができるので、新しいことに挑戦するには非常に恵まれた環境だと思います。みなさんもぜひ日習で、楽しくかつ充実した高校生活を送って下さい。
プロフィール
京都大学、京都大学大学院を卒業後、現在、日本原子力研究開発機構・研究員、工学博士。「高エネルギー放射線に対する被ばく線量評価」を研究。地球大気に入射する宇宙線が生成する中性子の強度やエネルギー分布を実測並みの高い精度で計算できるモデルの開発に世界で初めて成功。
平成16年度卒業 猪股 千華 さん
日大習志野高校で過ごした高校時代は、友人と切磋琢磨しながら目標に向かって努力を重ねた、大切な期間であったと感じています。入学当初から、大学では経済学を学びたいと考えていたので、2年次でのコース選択は目標への近道になりました。そして穏やかな雰囲気の中でも、学業に熱心な指導を受けられたこの高校だったからこそ、充実した毎日を送ることができたのだと思います。
卒業後は成蹊大学経済学部に進学し、三菱東京UFJ銀行に入社しました。本部で市場性金融商品に係わる事務を行っています。今はまだ毎日が勉強ですが、金融商品への知識を広げ、いつか頼りにされる銀行員になることが目標です。高校の3年間は自分の過ごし方次第で長くも短くも感じると思います。皆さんも日大習志野高校で充実した高校生活を過ごしてください!
プロフィール
成蹊大学経済学部卒業。三菱東京UFJ銀行入行。現在、市場事務部デリバティブグループで主にデリバティブ商品の仕事に携わっている。
平成14年度卒業 石川 雅章 さん
ウサギ、ハムスター、セキセイインコ、ヒョウモントカゲモドキ‥‥こういった小動物が私の患者さん達です。こういった特殊なペットたちの病気やケガの治療を行なうのが1日の仕事です。獣医療の中でも専門性が高く、教科書があまり用意されていない分野の科目です。特殊な小動物の分野をエキゾチックアニマルと言いまして、私の得意とする仕事です。
私は日習在学中に獣医師になる事を決心しました。スタートはそこからだと思います。獣医大学入学からではなく、徹底的に勉強する事が自分の力になる感覚を掴んだのは高校の3年間でした。仕事をしている今も、謎の病気や治療困難な患者さんに遭遇します。勉強して、観察して、考察して、人に教えを求めて、手を動かして、ようやく治療に辿り着きます。そういった訓練は高校時代の勉強から始まっていたのだと、本文を書いていて思うのです。
プロフィール
北里大学獣医学部獣医学科卒 大学卒業後獣医師免許取得、3件の動物病院の勤務後、2017年に千葉市若葉区で「BEN犬猫エキゾの病院」を開業。全国でも少ないエキゾチックアニマルの診察を千葉県で行う。
平成25年度卒業 木村 優子 さん
私は日習卒業後、日本大学藝術学部演劇学科に進学しました。しかし、同時期に新国立劇場バレエ団のオーディションに合格し、大学との両立が困難になったためバレエ団での活動に専念する選択をしました。
バレエダンサーという職業は常に自分と向き合わなければならない職業です。日々、より良い自分になれるよう磨きをかけ、舞台ではそれを最大限に発揮させなければなりません。舞台で演者と客席が一体となった時の心地よさは何物にも代え難い本当に幸せな瞬間です。
高校生活では、熱心で丁寧な先生たちの教え、習い事への寛容な理解により、勉強とバレエの両方に全力で取り組むことができました。悩むことも迷うこともありましたが、親身になってくださる先生や頼りになる友達に助けられて、苦しくも充実した楽しい3年間でした。
ダンサーとして活動している今もやることは変わらず、コツコツと努力を積み重ね続ける毎日です。応援してくださる方、舞台に足を運んでくださるお客様に支えていただきながら、ダンサーとしてはもちろんのこと、人としてこれからも成長し続けなければと思っています。
振り返ると、今まで出会ったたくさんの人、様々な経験が未来への道標になっているように感じます。みなさんもそんな素敵な宝物をたくさん見つけてください。そして、今しかない今を目一杯楽しんでください。