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2021.05.31

令和3年度第2回化学実験教室開催 室温で液体になる塩「イオン液体」

5月28日(金)放課後3:30~5:00第2回化学実験教室が行われました。千葉大学理学部化学科 城田 秀明先生にお越しいただきました。室温で液体になる塩「イオン液体」について教えていただきました。食塩は身の回りに産地の違いなどでいろいろな形状があります。

先生にお持ちいただいたモンゴルの岩塩は透明な石英のような形状ですが、日本の食塩は粉末でした。どちらの食塩も融点は801℃ですから常温では固体です。このようにイオンから出来た塩は融点が高く常温では固体です。しかしイオン液体は常温で液体です。それだけでなくエタノールはチャッカマンで燃焼しますがイオン液体は同様に有機化合物を含むのに燃えません。さらに全く蒸発しません。ドロッとした水あめのような物質です。組み合わせるイオンによって多種多様なイオン液体ができます。例えばスマホに使われるリチウムイオン電池が高温になりポケットの中で発火する事故がありましたが、イオン液体を使えば全く燃えません。今後多様な利用が期待されます。

実物のサンプルを見ながら、難しい内容を楽しくわかりやすく教えていただき楽しい時を過ごすことができました。