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2025.06.03

3年CSTコースMUプログラムの様子(4・5月)

CSTコースに入った生徒たちは通常の授業のほかに、MU(Motivation UP)プログラムという本校独自の高大連携教育がスタートします。3年次のMUプログラムは進学を予定している各学科での研究活動に加え、大学での研究の実践力を養う基礎実験講座を受講します。今回は4月5月に行った、58期3年生の基礎実験講座の様子をご紹介します。

 

3年CSTMUプログラム報告①〈基礎物理学実験・基礎化学実験〉

3年CSTコースによるMUプログラムが、4月11日よりいよいよスタートしました。この回は、基礎化学実験のガイダンスと基礎物理学実験に関する「実験リテラシー①」の講義が行われ、内容は主に理系実験に関する導入でした。各科目では大学の先生方から授業の進め方やレポート提出のルールなどが丁寧に説明され、生徒たちは高校との違いを肌で感じている様子でした。午後には物理実験でノギスを用いた計測練習も行い、実験結果は大学の先生によって個別に確認されました。合格のサインをもらえた生徒たちは、ほっとした表情を見せていました。今後の講義や実験にも、大学生に負けない意欲で取り組んでくれることを期待しています。

3年CSTMUプログラム報告②〈大学基礎化学実験〉

4月18日、船橋キャンパス8号館にて、「基本操作に関する講義と演習」が実施され、大学生と一緒に参加しました。講義では、これからの化学実験で扱う器具の使い方や基本的な操作手順について学びました。その後、ガラス器具の正しい洗い方や、ろ過・加熱といった基本操作を実践形式で体験しました。今後も安全第一を心がけながら、今回習得した操作を確実に実践していってほしいと思います。

3年CSTMUプログラム報告③〈大学基礎物理学実験〉

4月25日、3年CSTコースの生徒たちは、大学での物理実験に参加し、「フックの法則」をテーマに学びました。各自が用意された材料を用いて手作りのばねばかりを作成し、バネの伸び具合を測定しました。最後にはデータを整理し、グラフ化してバネ定数を求めました。この日の学びを活かして、各自が自宅でレポートを仕上げる予定です。

3年CSTMUプログラム報告④〈大学基礎物理学実験〉

5月16日には、大学物理学実験として「誤差の取り扱い」についての演習を行いました。生徒たちは実際に測定機器を使用しながら、誤差の扱い方に関する問題に取り組み、精度の高いデータ取得には欠かせない視点を学びました。次回以降の実験では、今回の内容を踏まえて、より確かな実験結果を得られるようにしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

3年CSTMUプログラム報告⑤〈大学基礎化学実験〉

5月23日に実施された実験では、「香料成分として用いられるエステル化合物の合成」に取り組みました。加えて、合成したエステルを確認するために、薄層クロマトグラフィーを用いた分析も行いました。見た目では判別できない反応液の中身も、分析手法を活用すれば特定できることを体験し、化学の面白さを実感することができたようです。

 

 

 

 

 

 

 

3年CSTMUプログラム報告⑥〈大学基礎物理学実験〉

5月30日、3年CSTコースの生徒たちは大学にて物理学実験の授業に参加しました。今回の実験テーマは「単振り子」です。最初に、重りの質量を一定に保ったまま振り子の長さを変えて周期を計測し、長さと周期の関係について調べました。その後、今度は振り子の長さを一定にして、重りの質量を変えて同様の測定を行い、質量が周期に与える影響について確認しました。高校で学習した「等時性」の原理が、実際のデータを通して裏付けられ、生徒たちは単振り子の物理的性質について、より深い理解を得たようです。