2024.06.18
3年CST-MUプログラム報告-4月・5月
CSTコースに入った生徒たちは通常の授業のほかに、MU(Motivation UP)プログラムという本校独自の高大連携教育がスタートします。
3年次のMUプログラムは進学を予定している各学科での研究活動に加え、大学での研究の実践力を養う基礎実験講座を受講します。
今回は4月5月に行った、57期3年生の基礎実験講座の様子をご紹介します。
3年CSTMUプログラム報告①〈基礎物理学実験・基礎化学実験〉
3年CSTコースのMUプログラムがいよいよ4月12日から始まりました。今日は、基礎化学実験のガイダンスと基礎物理学実験の実験リテラシ①の講義中心の授業でした。それぞれ大学の先生方から受講するにあたっての注意事項とレポートの提出の方法などを説明していただき、生徒たちは高校と大学の授業の違いを実感したようでした。その後、物理実験では、ノギスを使って計測の実習を行いました。実験結果を大学の先生に一人ひとりチェックしていただいて、OKサインをいただいたときには安堵の表情が見られました。これからの実験や講義も大学生に負けないように積極的にチャレンジしてほしいです。
3年CSTMUプログラム報告②〈大学基礎化学実験〉
4月19日は、「基本操作の講義と演習」を、船橋キャンパス8号館で大学生とともに受講いたしました。今後の化学実験テーマで取り扱う器具の説明や、よく行う基本操作について講義で理解したのち、実際にガラス器具の洗浄や、正しい効率の良いろ過の操作、安全に行う加熱の操作を実際に行いました。今後の実験においても、安全にそして正確なデータが得られるように、学んだ基本操作を再現してほしいです。
3年CSTMUプログラム報告③〈大学基礎物理学実験〉
4月26日、3年CSTコースの生徒は、大学物理学実験を受講しました。今日のテーマは『フックの法則』です。それぞれ与えられた材料からばねバカリを自作し、バネとおもりを使ってバネの伸びを測定しました。最後は、得られた値をグラフにまとめ、バネ定数を算出しました。実験レポートは自宅で完成させます。
3年CSTMUプログラム報告④〈大学基礎物理学実験〉
5月17日、3年CSTコースの生徒は、大学物理学実験を受講しました。今日のテーマは『誤差演習』です。測定器具を用いて、実際に測定を行いながら問題の演習に取り組み、実験を行う上で避けては通れない誤差の取り扱いについて学びました。次回の実験からは、本日学んだ内容に十分留意して、精度の高い実験を行っていきましょう。
3年CSTMUプログラム報告⑤〈大学基礎化学実験〉
5月24日、「香料に用いられるエステル化合物の合成」の実験を行いました。さらに、実際に合成したエステル化合物を同定するために、薄層クロマトグラフィーによる分析も行いました。無色透明の反応溶液を見ているだけでは、どんな物質が溶解しているか、生成しているかがわからないのですが、種々の分析法で確認することができるということも理解できたようです。
3年CSTMUプログラム報告⑥〈大学基礎物理学実験〉
5月31日、3年CSTコースの生徒は、大学物理学実験を受講しました。今日のテーマは『単振り子』です。まずはおもりの質量はそのままに、振り子の長さを変えて周期を測定する実験を行い、測定結果から振り子の長さと周期の関係性を調べました。次に、振り子の長さはそのままに、重りの質量を変えて同様の実験を行い、測定結果から重りの質量と周期の関係性を調べました。実験を通して、高校の授業で習った「振り子の等時性」を確かめることができ、単振り子に関する理解がより深まりました。